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Ⅲ型コラーゲンをサポートする希少成分:卵殻膜
みなさまはゆで卵は好きですか?
半熟にしてサラダにのせたり、カレーにのせたりするとまろやかで美味しいですよね。
ゆで卵の殻を剥くときに、殻とは別に何か膜のようなものがありますよね。
この膜を剥くと卵の表面がつるんとなるものです。
実はこの膜が「卵殻膜」と呼ばれ、美肌効果があるということでスキンケア用品や化粧品に使用されているのです。
「え!それならあのとき捨てなければよかった!」という思いですが、具体的にどのような効果があるのか気になりますよね。
今回はそんな「卵殻膜」についてご紹介します。
1.卵殻膜の基本情報と効果
鶏の卵の殻と白身の間にある、タンパク質で構成されている薄い膜のことです。
ゆで卵の殻を剥くときにわかりやすいですよね。
熱さはなんと0.07mmで、卵の中を守りつつ酸素を供給する働きがあります。
私たちは卵の殻を剥いたときに捨ててしまう部分ですが、実は美肌に関連する効果があるのです。この効果についてご紹介します。
1.肌のうるおいをアップさせる効果
・肌になじみやすく、水分が浸透しやすい
肌は層になっており、肌の1番表面部分の層を角質層と呼びますが、角質層には「アミノ酸」が含まれています。
私たちの体内で作られる角質層のアミノ酸と、卵殻膜に含まれるアミノ酸はとても構造が似ているため、水に溶かした卵殻膜を塗ると、肌に浸透しやすくうるおいがアップするとされています。
・うるおいの元であるヒアルロン酸の生成を促進する
角質層のもう一段階内側に真皮という層があります。
真皮には「ヒアルロン酸」と呼ばれるゲル状の成分があり、水分を吸い込み保持する効果があります。
肌のうるおいはこのヒアルロン酸も大きな役割を果たしているのです。
ヒアルロン酸は線維芽細胞というところで生成されますが、卵殻膜にはこの線維芽細胞を増やす働きがあります。
つまり、うるおいの元であるヒアルロン酸を作る工場を増やし、肌の水分を増やす働きをするとされています
2.肌の弾力をアップさせる効果
・弾力の元であるコラーゲンとエラスチンの生成を促進する
肌の弾力は真皮という肌内部の層にある、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質繊維が元となっています。
加齢とともにしわやたるみが目立つのは、加齢によりコラーゲンやエラスチンの量が減少してしまうからです。
加齢に負けずなんとか増やしたいですよね。
そこで卵殻膜の出番です。
コラーゲンやエラスチンはヒアルロン酸同様、線維芽細胞というところで生成されています。
したがって卵殻膜はうるおいの元の成分だけでなく、これら肌の弾力の元となる成分を作る工場を増やす働きもあるのです。
・ハリの元であるⅢ型コラーゲンを増加させる
コラーゲンを生成する工場を増やすと同時に、肌のハリの元とされている「Ⅲ型コラーゲン」自体を増やす働きもあるとされています。
実はコラーゲンには多数の種類があり、肌だけでも9種類のコラーゲンがあるとされています。
そのうちはっきりと働きがわかっていないコラーゲンもある中、「Ⅲ型コラーゲン」は他3種類のコラーゲンと共に、肌のハリの元となる働きをしていることが解明されています。
2.卵殻膜の効果を得る方法
卵殻膜は昔お相撲さんがけがをした際に、傷口に貼ればけがの治りが早いとされていました。
現在は卵殻膜を粉末にしたものを使用したサプリメントや、水に溶けるタイプの卵殻膜を使用した化粧品やスキンケア用品が販売されています。
それらを使用してみるのがおすすめです。
今回は卵殻膜についてご紹介しました。
まさかいつも卵の殻と一緒に捨てていたあの薄い膜に、美肌効果があるなんて驚きですよね。
卵殻膜は化粧品やスキンケア用品にも使用されていますが、卵アレルギーの方は皮膚炎などを引き起こす場合があるため、使用はお医者さんに相談してみましょう。
(参考)
キューピー 卵殻膜とは
化粧品成分オンライン 加水分解卵殻膜とは